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柴木材店の街づくり「クラスコ倉掛」が2022年度 グッドデザイン賞を受賞しました!

クラスコ倉掛は、4戸の住まいからなる環境共生型分譲戸建プロジェクト。地域に根ざす工務店である柴木材店が「つくばらしい」暮らしを考えた街です。屋外環境を分断せず、4戸の庭をつなげてデザインし「小さな森」をつくり込みました。庭へと暮らしを広げることで、のびのびと自然を感じるライフスタイルが形になります。また、豊かな屋外空間をシェアする中で、住まい手同士の関係が自然とうまれ、ゆるやかなコミュニティが育まれる街を目指しました。

この取り組みが、今年度のグッドデザイン賞を受賞しました。さまざまな社会情勢の変化の中、暮らしも大きな転換期を迎えています。本当に豊かな暮らしとは何か、考えていく中で進めたこの事例を評価いただいたことは、私たちもとてもうれしく思います。柴木材店は、茨城県県南地域に根ざして50余年。これからも、この地域らしい豊かな住まいづくり・街づくりの実現に向けて、事業展開を進めてまいります。

クラスコ倉掛についてくわしくはこちら
受賞概要
表彰名2022年度グッドデザイン賞
受賞対象名住宅街区 [クラスコ倉掛]
応募カテゴリ13 建築(戸建て住宅〜小規模集合‧共同住宅)
受賞企業株式会社 柴木材店 株式会社 チームネット
グッドデザイン賞審査委員による評価コメント

“パッシブデザイン理論の提唱者であるヴィクトル・オルゲーは、快適な室内環境をつくる上で重要なことは、先ず周辺環境を整えることであり、その不足分を補うものが建築や設備である、という趣旨のことを述べている。この考え方は何も温熱環境にとってだけではなく、景観や在宅活動、コミュニティなど、私たちの住環境全般についても示唆に富むものである。クラスコ倉掛が訴える単体商品としての戸建て住宅からの脱却と、周辺環境づくりを大切にした住まう経験価値の創出は、まさにこの視点に重きを置いており、強い共感を覚えた。クラスコ倉掛に励起されて、その周辺にも美しく安心できる地域環境が出来上がり、その環境を享受する良質な住まいが増えることを期待している。”

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。さらに、複雑化する社会において、課題の解決や新たなテーマの発見にデザインが必要とされ、デザインへの期待が高まっています。グッドデザイン賞は、審査と多様なプロモーションを通じて、デザインに可能性を見出す人びとを支援し、デザインにできること・デザインが生かされる領域を広げ、私たちひとりひとりが豊かに、創造的に生きられる社会をめざしています。

グッドデザイン賞公式サイト 

ページ掲載日:2022年10月7日